更年期とは
卵巣の機能が衰えてくる、それが更年期 |
卵巣の働きは40歳代に入ると,その主な機能である排卵やホルモンの分泌が,50歳代の閉経(月経が1年間にわたってみられない状態)にいたるまで,次第に低下しはじめます。更年期はこのような変化が現れる45歳頃から閉経を経て安定する55歳頃までの期間を言います。 |
| ■年齢とともに変わる卵巣の大きさ |
![]() |
更年期障害とは |
| 更年期になると,卵巣から分泌される女性ホルモンの分泌量が低下します。このホルモンの低下が脳の中の神経の働きを妨げる事が大きな原因となり,表のような症状が現れます。そのほかにも,その人の性格や家庭の問題,子どもの巣立ちなどの生活環境の変化が影響すると考えられています。 |
■ あなたの更年期障害症状チェック 自己診断してみましょう!
■ |
![]() |
|
※この診断法で薬物療法の必要なしと出ても、成人病などの予防を目的とした薬物療法などの必要性まで否定しているのではありません。(小山嵩夫:日本医師会雑誌 109、259、1993) |
| 「更年期・閉経外来」という診療科がない場合、婦人科の専門医に御相談ください * 治療方法は、ホルモン補充療法が中心になりますが、症状が多様なことと副作用の問題から、漢方薬や精神安定剤による治療なども多く行われています。 |
更年期と楽しく付き合う方法 |
|
更年期は、他の病気にも注意が必要です |
| ○骨粗しょう症 | ||
| 女性ホルモン(エストロゲン)には、骨を強くする働きがありますので、更年期になると骨粗しょう症が多くなります | ||
| ○高コレステロール | ||
| エストロゲンには、血中の総コレステロールを下げ、善玉コレステロール(HDL)を増やす働きがあります。HDLが減ると血管にコレステロールがたまりやすくなり動脈硬化が進みます。 | ||
| ○うつ | ||
| 体の変調とともに、家族の様々な問題も多く心も不安定になりがちな時期です。憂うつな気分が強く眠れない、何もする気が起こらない、動作が遅くなり口数が減るなど更年期のうつ病になることも少なくありません。 | ||
| ○子宮がん(子宮頚がん・子宮体がん)・卵巣がん | ||
| 月経周期の乱れが、更年期によるものと思い込むのは危険です。定期的ながん検診を受けましょう。 ・ 子宮頚がん〜閉経して高齢になると子宮がん検診を受けなくてもいいと思っている人もいます。70歳、80歳になっても子宮頚がんの検診は受けてくださいね。 ・ 子宮体がん〜ちょうど閉経する頃の年齢の女性に子宮体がんがあって不正出血が見られていても“更年期の症状”と思い込んで発見が遅れることがしばしばあります。少しでも症状がある時は婦人科を受診しましょう。 ・ 卵巣がん 〜卵巣がんはかなりの大きさになったり、腹水がたまったりしてから見つかることが多い癌です。卵巣がんを早期発見するためには、経膣エコーで卵巣に異常がないかを見ていくしかありません。 |
||
| ○乳がん | ||
| 近年、乳がんは発生率、死亡率とも増加傾向にあります。特に、40〜50歳代にかけてホルモンバランスが崩れる時に多く発生しています。 定期的に自己チェック(佐賀県HP乳がん検診)をするとともに、年1回は乳がん検診を受けることが大切です。 |
||
セックスについて |
女性ホルモンの低下のためにおこる膣の乾燥や萎縮はセックスにも影響を及ぼしてきます。接触や挿入時に痛みを感じ,つらいと感じる人もでてくるかもしれません。性的な刺激を受けても,分泌液が不足しがちになってしまう場合があります。パートナーに自分の状態を伝えましょう。潤いを補う潤滑剤(ゼリー)を用いてみるのも一つの方法です。ホルモン補充療法も性生活の改善に有効です。 |
男性にもくる更年期 |
ストレスや過労で、精巣の機能が衰えて、男性ホルモンの分泌量が低下し,体の調子が悪い、やる気になれない、眠れない、心に充実感がないなどの障害が起こります。他には,不安、イライラ、注意力散漫、記憶力および集中力の低下、疲労感、顔のほてり、発汗、頭痛・めまい、筋力低下,頻尿、体毛減少,性欲の減退、性機能低下などがみられます。 *治療方法は女性と同様、ホルモン治療や漢方薬による治療法があります。 |
家族へのメッセージ |
まだまだ,更年期症状のことを知らない人も多いのが現状です。しかし、一人で更年期症状を乗り越えるのは大変!!ご家族や周囲の方が、じっくり話を聴いてあげると気持ちが楽になり、症状が緩和されることが多いので、更年期症状でない方も、更年期症状のことを理解しサポートしてくださいね |



